アジア無頼―「幇」という生き方 宮崎 学著
宮崎 学がマカオで竹村 英雄という男と出会った。そこで竹村から大学ノートを渡された。
「今は日本にも少なくなった昔の日本人のような“義”に生きる男たちもアジアにいた。“義と情”の男たちと出会い、その意気に感じてオレは彼らと一緒に戦ってきた。おそらくオレはこのまま路上で朽ち果てるだろう。―こんなバカがいた、と誰かに語ってくれよ」
同じアウトローの眼を持つ宮崎学が託された十五冊のノートに綴られた驚愕戦慄の手記。
この竹村という男、中国マフィアの青幇と紅幇の両方に加入して、ベトナム戦争時のベトナムやクメール・ルージュの支配下のカンボジアで経済的・軍事的活動を行う・・・
この「漢」生き方がもーすごい。圧倒的なカリスマ性と強さ。そのオーラが引き寄せるかのように次々におこる、緊迫した場面・・・・・「これってホントにノンフィクション?」と思わせるストーリー展開です。
僕が今まで読んだアジアを舞台にした小説の中でもTOP3にはいるぐらいの面白さでした。
僕の率直な感想。義を大切にできる男になりたい・・・