かれこれ4-5年前に卒業旅行でタイ・マレーシア・シンガポールと沢木耕太郎ルートで旅をしていた時のこと。
タイからマレーシアに到着。クアラルンプールをぶらぶらしていました。そして公園でボーっと休憩していたら上品なおばさんが僕の横に。
「あの~私の娘が日本で働いています。ちょっと教えてもらいたいことがあるのですがよろしいですか?」とおば様。とくに予定があるわけでもなかったので話を聞いてあげることにした。その内容はこんな感じ。
”私の娘が今、日本の新宿で会社員をしています。お給料を毎月貰っているんですけど、普段持ち歩くときはトラベラーズチェックの方がいいですか、現金をそのまま持っていても安心ですか?日本意外と治安悪いと聞いています。”
まぁ、日本人の僕から言わしてもらうと全然、現金で大丈夫だし、マレーシアより治安いいよといってあげると、「せっかくだからお昼ご飯一緒にどう?」と言われ、言われるがままそのおばさんの家にお呼ばれした。
タクシー代もあっちもちで僕は素直に「わぁー金持ち♪」なんて喜んでいて、実際家も相当リッチでご飯も美味しかった。しばらくするとお父さんが帰ってきて、しばらく日本について話をした。
すると、お父さんが「これから知り合いとトランプするんだけど、お前も一緒にやらないか。儲かるぞ・・」 ん!?これどっかで聞いたことあるフレーズ!
僕の中でシグナル点灯!ワーンワーン!コレ地球の歩き方に書いてあるトランプ詐欺じゃーん。えらいこっちゃー!
気づいた時にはすでに家の2階の個室。ダッシュで逃げれる雰囲気でもなかったからまずブラックジャックなんて分からないといういかにも素人を装ってみた。
おじさんはホントに丁寧にルールを教えてくれた。それでも全然わがんねっていうアホなふりを頑固によそおう僕。
でも、おじさんは我慢して次は本題の相手を騙すテクニックを伝授。これってホントは騙すことができなくて結局僕がお金を払う羽目にってパターンなんだけど、僕はバカボンなみのバカを演じおじさんもあきれ顔。
「僕、帰ります。」僕。「何で儲かるのに。Why?」おじさん。
「This is reason i don't know at all what you say..sorry...」
おじさん、あっさりと帰してくれました。こいつ要領の悪いバカな日本人だと思ったんだろうな。
これに相当懲りた僕はそれからのアジア旅行ではかなり慎重になって現地の人と接している。あんまり疑うの良くないんだけど、なんかあったら面倒くさいから。でも毎回なんかしらトラブルがあります。それがアジアの旅といえば旅なのかな。